烏山の特別清掃


大浴場の清掃について
大浴場

特別清掃|大浴場清掃

インターネット検索でこのページをご覧いただいている皆さま、そして、当社のダイレクトメールの紹介から、このページをご覧いただいている皆さま、誠にありがとうございます。このページは、主に石材を使用した大浴場の清掃についてご紹介しております。ダイレクトメールではお伝えしきれなかった石材の性質や作業内容を、ぜひご覧ください。

浴室という環境下にある石材のメンテナンスはとても難しく、汚れも目立ちます。石材の種類も多岐にわたるため、メンテナンス方法を間違えると、いっそう汚れがひどくなり、石材の変色や状態変化を引き起こします。石材のメンテナンスは、日常的な清掃作業以上の手間と時間、そして、専門的な知識が必要です。
例えば、表面に蓄積したカルキ汚れや、エフロレッセンス(コンクリート表面に沈着する白色物質)は、見た目だけの問題ではありません。汚れによって微妙な凹凸ができることで、排水を阻害し、水分が溜まりやすくなります。また、除去のたびに建材を痛めてしまう可能性もあります。石材だけでなく磁器タイルを使用した大浴場でも、タイル目地からエフロレッセンスが発生することもあります。これらの固い汚れの発生には「建材」と「水分」が深く関係しているため、石材を利用した大浴場にとっては避けては通れない問題なのです。
私たち烏山は、専門性の高い技術と知識を駆使し、扱いが難しいと言われる石材メンテナンスに挑戦しています。また、清掃方法の判断がしづらい浴場につきましては、一か八かの一発本番ではなく、特別清掃当日までに「テスト洗浄」を実施し、資機材や洗剤を入念に選定いたします。
大浴場の汚れは、カルキ、エフロレッセンスなどの固い汚れだけではありません。高温多湿な大浴場は、人の皮脂や石けんなどの有機物が蓄積されやすく、カビやバクテリアが繁殖し、建材の変色やヌメリを引き起こします。これらを放置してしまうと、日常的な清掃での除去が困難になるだけでなく、より雑菌が繁殖し悪臭の原因になります。
私たちは、「浴場に蓄積してしまった汚れ」を一度リセットし、綺麗な状態に戻してから、日常清掃で「清潔と美観を維持するメンテナンス」をおすすめしています。
ぜひ、これまで蓄積してしまった大浴場の汚れを、当社でリセットしてみませんか。

商業施設の清掃

衛生面も重視した大浴場清掃

商業施設には、マンションやオフィスビルにはないような設備が数多くあります。特にホテルや旅館、銭湯、健康ランド、ゴルフ場、スポーツジムなどにある大浴場設備は、その代表的な例と言えます。大人数が同時に入浴できる広々とした大浴場には、非日常感があり、大浴場を目的として施設を利用するお客様も多いでしょう。
そんな大浴場設備では、衛生面での管理が第一。水質検査はもちろんのこと、消毒作業、設備点検など、日々の管理は欠かすことができません。清掃も同じです。人の皮脂汚れやカルキ汚れ、石鹸カスは、見た目の不快感だけでなく、衛生環境を脅かす雑菌の温床にもなり得ます。例年猛威を振るう感染症や新型のウイルスなどにより、施設の衛生面に対するお客様の関心は年々高まっています。
近年ではほとんどの施設において、レジオネラ菌やその他水質改善の対策が施され、循環式であれば、ろ過器や循環配管の洗浄消毒、検査や点検管理の記録が徹底されています。水質対策は大変重要なことであり、大浴場における衛生面の向上に直結しています。それに加えて、利用されるお客様の関心の高まりに伴い、洗い場や浴槽回りなど、水質以外の側面における清潔さも、これまで以上に求められているように思います。

大浴場の清掃作業

大浴場の「柔らかい汚れ」と「硬い汚れ」

大浴場の汚れは「柔らかい汚れ:ヌメリや皮脂」「硬い汚れ:カルキ」に大別されます。 「柔らかい汚れ」となるヌメリは、バクテリアが発生している証拠です。洗い流されなかったシャンプーや石鹸カス、皮脂を栄養分として繁殖し、バイオフィルムと呼ばれる生物膜を成形します。これがヌメリの原因となるのです。大浴場では、利用客があれば必ずヌメリの元が発生します。「その日についたヌメリと汚れは、その日のうちに落とす」。これが、大浴場における日常清掃の大きな役割なのです。
ただし日常清掃は、大浴場の衛生面における非常に重要なポイントではありますが、お湯や水分・水蒸気がかかり、常に湿った状態である大浴場では、すべての汚れを落としきることは困難です。
そこで、日常清掃の範囲外で蓄積された汚れは、定期清掃や特別清掃で徹底的に洗い落とすことが肝心です。その主なものとして、「硬い汚れ」、すなわちカルキ汚れが挙げられます。水分に含まれるミネラルが結晶化した物で、長時間水分が付着していた箇所などに白く固着してしまい、簡単には除去できません。カルキ汚れを蓄積していくことにより、金属面や石材面のツヤが損なわれ、大浴場の美観にも影響を及ぼします。
結晶化してしまった状態では、作業時間に限りある日常清掃で綺麗にすることは困難であり、完全な除去には、専用の洗剤と機材を用いた特別清掃や定期清掃が必要です。つまり、日常的な清掃に加えて、定期清掃や、より専門的に洗浄する臨時的な特別清掃などを織り交ぜることで、美観も衛生的にも真にきれいな状態を保つことができるのです。

大浴場の清掃

実例|大浴場の清掃

先日、ある商業施設のお客様から「浴槽内の石材が経年変色している」とのご相談をいただきました。スーパー銭湯やゴルフ場、ホテルといった商業施設の大浴場には、こうした石材が使われていることが多いですが、石材には独特の性質があり、適切な清掃と定期的なメンテナンスが必要です。早速、商業施設へ現地調査に伺い、後日改めて清掃作業に入らせていただきました。

商業施設の特別清掃

浴槽の変色|原因と除去作業①

浴槽内部に使われている石には、茶色い変色を確認。浴槽のフチの御影石には、カルキ(水分中に含まれるミネラル成分が水分の蒸発によって残って固まったもの)が蓄積されていました。また、エフロレッセンスによる白色物質の沈着、通称「はなたれ」状態も確認できました。

浴槽フチ御影石のカルキ汚れには、専用酸性洗剤を用いて、ハンドポリッシャーやケレンといった手作業を駆使して、除去しました。酸性洗剤を塗布し、反応時間をおくことにより、アルカリ性のカルキが中和されて中性となるので、落としやすくなります。カルキを削って一度洗い流し、素手で触れて細かな凹凸が残っていないかを確認しながら、繰り返し削り作業を行いました。カルキ除去が中途半端だと、細かな削り残しによって表面が平滑にならず、削り残しの部分のみ水を弾くため、そこだけ目立ってしまいます。当社では徹底的に除去しています。

エフロレッセンスも同様に、研磨作業と酸性洗剤の湿布法で除去しました。作業工程はカルキ汚れと同様ですが、発生個所が立面であったため、塗布した酸性洗剤が流れ落ちないよう、上から湿布を密着させる方法です。

大浴場の清掃

浴槽の変色|原因と除去作業②

浴槽内の変色については、全体に広がったサビ汚れが原因でしたので、還元漂白剤が添加されている錆取り専用洗剤を使用しました。使用した錆取り洗剤にはチオグリコール酸アンモニウムが含有されおり、石材の錆に反応すると紫色に変色します。この洗剤を石材面に塗り広げ、水分が蒸発しないようにラップを貼って湿布効果を高めました。この作業により、根の深いサビ汚れが表面へ浮き出る効果があります。紫色への変色効果を確認したら、一度、高圧洗浄機で洗い流し、別の石材用酸性クリーナーで仕上げ洗いをして、吸い出された錆を落とす作業を行いました。この工程を繰り返すことにより、徐々に紫色への変色が弱くなっていき、錆が除去されてきたことを確認できます。その後、高圧洗浄機でリンスを念入りに行いました。

最後に、石材用の保護維持剤を塗布します。表面の保護や撥水効果、ツヤ感を出す濡れ色効果が期待できます。保護維持剤は、床ワックスと同じように時間の経過によって効果が無くなるため、効果を持続させるには継続的な塗布が不可欠です。

清掃風景

今回のご依頼により、石材クリーニングの奥深さや難しさを再確認しました。限られた作業時間内で高い清掃品質をご提供するため、現地調査や洗剤テストなど、事前にしっかりとお時間をいただきました。作業中にも、洗剤の希釈濃度や作業工程を何度も検討しました。汚れは無事にほとんど除去でき、ご依頼いただいたお客様にも大変喜んでいただきました。岩石本来の風合いを蘇らせることができたと思います。
商業施設の大浴場で、「この汚れは落とせるのかな」「長年の汚れだから無理だよね」といったお悩みは、ぜひ烏山にお聞かせください。お客様の大切な施設や設備です。責任をもって綺麗をご提供するため、現地での調査やテストを行い、確実な成果を実現します。

特別清掃

今回ご依頼いただきました大浴場では、浴槽から壁面に至るまで、広範囲にわたって石が使用されていました。石材は、建物の外壁や玄関、エントランスなど、そこに訪れるお客様を「もてなす」大切な場所やシーンに、幅広く採用されています。スーパー銭湯では、大浴場が施設の評価に大きく影響しますし、ホテルや旅館、ゴルフ場では、大浴場は、お客様にとって癒しと寛ぎの空間となります。岩石の持つ重厚な高級感は、建物や設備の第一印象を左右する重要な要素です。
しかし、石材の性質は特殊で、シミや変色、結晶など、他の建材には見られないトラブルが多く発生しがちです。施工によるものや、間違った清掃方法によるもの、環境によるものなど、トラブルの原因も様々。おもてなしの場に採用されている石材だからこそ、これらのトラブルは人目につきやすく、商業施設そのものの価値・美観を損ねやすいのです。
メンテナンスの際に、汚れを除去するためのアプローチを間違えると、さらなるトラブルを招くことがあります。その原因は、材質を見分ける観察力や正しい洗剤知識がなく、丁寧に時間をかけたメンテナンスを実施できないことでしょう。石材のメンテナンスが難しいとされる理由は、こうしたことにあります。

浴場の清掃

石材を見極めるプロの目が、メンテナンスの鍵!

石材は難しいと言われてしまう要因には、どのようなものがあるのでしょうか。

石材の難しさ① 種類が豊富

石材の種類は、大理石や花崗岩等の「天然石材」と、セメントテラゾーなどの「人造石材」に大別されます。その他、石によく似た「石材類似素材」もあり、陶磁器やプラスチック地に石模様を印刷したものもあります。天然と人造では、汚れに対する感受性もそれぞれ異なります。酸に強いか否か、硬度は高いか否か、これらの性質によって、発生しやすい汚れや清掃の方法などが大きく変わるため、正しいメンテナンスを実施するためには「観察力の高さ」が求められます。
表面の形状も、壁面や床のアクセントによく使われている凹凸形状のバーナー仕上げ、光を反射する鏡面仕上げ、インド砂岩等によくみられる本来の風合いを活かした割り肌仕上げなど、多様な加工方法があります。石材だからこそ表面を様々に加工できるのですが、平滑な鏡面仕上げに比べると、バーナー仕上げや割り肌仕上げは汚れが付着しやすいなど、汚れ具合にも影響を及ぼします。

石材の難しさ② 無数の穴

人の目には見えにくいですが、石には「細孔」と言われる細かな穴が無数に空いており、その穴は、表面から内部へアリの巣状に続いています。汚れを抱えた水分が表面に付着すると、細孔の穴に入り込み、奥へ奥へと内部に浸透していきます。水分は蒸発しますが、汚れはそのまま残ります。時間の経過とともに内部で汚れが蓄積され、変色などの悪影響を及ぼします。内部に入った汚れは、表面のクリーニング(洗浄や拭き清掃等)では除去できません。しかも、間違った方法で清掃することにより、かえって汚れを悪化させたり、材質そのものを傷めてしまったりする危険があります。本来なら綺麗を維持する日常清掃なのにも関わらず、モップなどの資機材が汚れていると、清掃しているつもりが逆に汚れを塗り込むことになり、結果として石が汚れを吸い込んでしまう恐れもあります。

石材の難しさ③ 洗剤

石材には、水分を吸収する特性があります。このため、定期清掃の際などに、専用の洗剤でないものを連続して使用してしまうと、洗剤が内部や目地の割れ目に浸透し、材質劣化につながる恐れがあります。これらのトラブルが起きないように配慮されている「石材専用洗剤」を使うことが必要です。
しかし専用洗剤を使用しているからといっても、洗浄後のリンス(水洗い)は、欠かすことなく行う必要があります。たとえば、洗浄後にウエットバキュームで水分を回収して、モップで水拭きし、乾燥させて完了している現場を見かけることがあります。これでは、回収しきれなかった汚水が内部に浸透・蓄積してしまい、内部汚れの原因になってしまいます。リンス(水洗い)の工程を省いてしまうことで、長期的に汚れを蓄積させてしまっているケースです。
洗剤は主に、界面活性剤、助剤、添加剤によって成り立っています。この中でも注意しなければならないのが「添加剤」です。添加剤は洗剤の性能に、いわゆる専門性を持たせる役割があります。酸や漂白剤、研磨剤などは、その作用をする添加剤が働くことで効果が現れます。また、石材に発生した汚れは、添加剤の酸の働きによって落とせる場合があります。しかし、洗剤にフッ酸や塩酸などが含有されていると、石のガラス成分を侵食し、洗浄後のトラブルを引き起こしてしまうことがあります。また大理石や石灰岩を溶かすため、表面が変色してしまうこともあります。
漂白剤には酸化漂白剤と還元漂白剤があり、どちらにも漂白作用がありますが、主に石材洗剤として活用されているのは還元漂白剤です。酸化漂白剤は洗浄後のリンスが不十分だと、残った成分で変色してしまうことがあります。還元漂白剤は錆び取り作用に優れていて、錆による変色を除去することができます。ただし重度の汚れの場合には、状況を見ながら湿布作業やリンス作業などを繰り返し行う必要があり、作業には手間と熟練した観察眼が求められます。

石材のメンテナンス

豊富な石材の知識で、的確なメンテナンスを

このように、なにかと困難の多い石材のメンテナンスですが、私たち烏山は効果を実感していただける清掃を目指し、現地調査やテスト洗浄などを行って、徹底的に汚れと向き合います。作業中でも洗剤や工程の効果を検討し、常に全力で、最適な方法でクリーニングいたします。岩石が持つ高級感や特有の美しさを継続させるには、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。汚れが蓄積する前に清掃することで、石への傷やダメージを抑えることができます。
今回のように商業施設の大浴場だけでなく、石材を採用している建物は数多く存在します。マンションのエントランスやオフィスビルの外壁など、その場所によって材質や汚れの性質も様々です。良いメンテナンスには、多岐にわたる石材の知識が必要です。正しい知識で清掃すれば、表面の汚れによる凹凸が改善され、水を弾いて汚れを落としやすくするので、日常清掃の時短化にもつながり、その後のコストダウンにも貢献できます。逆に誤ったメンテナンス(洗浄後の汚水や汚れた資機材の使用)によって、徐々に汚れが細孔に入り込み、新たな汚れの発生につながりかねません。石材や建材へのダメージも与えてしまう恐れもあります。綺麗にするための作業がかえって汚れを悪化させている。このようなことが起きないよう、石材の性質とメンテナンス方法を理解している清掃会社に清掃を依頼することが大切なのです。
烏山は建物・施設の総合清掃。石材やその他の建材を正しくメンテナンスいたします。清掃作業の同時実施や効率のよい清掃計画により、高いコストパフォーマンスをお届けします。

株式会社 烏山

所在地
東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 日比谷国際ビル511

連絡先
03-6205-4850

株式会社 烏山は、創業60年。
烏山がお客様に提供できること、それは「確かな知識と技術、効果のある提案」です。
商業施設の清掃を不動産業の立場から徹底的に見直しました。自社物件を数多く所有し、賃貸ビルや商業ビルのビルメンテナンスを手掛けています。
その経験を活かし、オーナー様が抱く問題や要望を独自の管理目線でお応えします。
当社は、電話での「概算見積」から、現地調査後の「詳細見積」まで、無料にてご対応させていただきます。お客様のご連絡を、社員一同、心よりお待ち申し上げております。

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