「行き届いた清掃」で、真に快適なオフィスビルへ
オフィスビルは、不特定多数の人が出入りする場所です。企業活動の多くが、オフィスビルや商業ビル、複合施設の中で行われています。利用者は、オフィスのスタッフだけでなく、訪問客や業者など様々。規模の大きなビルや施設には飲食店などがテナントとして入り、たくさんの人々が、食事やショッピングなど、仕事以外の利用目的でも訪れます。
近年のオフィスビルは、高層化が進んだことにより新鮮な外気との接触が少なくなり、気密性が高くなりました。不特定多数の人が気密性の高い場所に出入りするため、ビル内の空気は汚れやすくなります。室内環境を管理するのは、空調設備や電気設備だけではありません。いくら換気をしても、きちんとした清掃がなされていないと、空気中を浮遊するゴミやホコリを減らすことはできないのです。
また、人によって持ち込まれる土砂やホコリ、汚れ物質は、「清掃」を行うことでしか、除去することはできません。そのほかに、人間にとってアレルギーや病気の原因となりうる微生物も存在します。オフィスビルを利用する人々が健康的であるためには、きちんとした清掃業務が欠かせないのです。
室内環境の衛生維持以外にもう一つ、オフィスビル清掃の役割として大切なもの。それは、美観の向上による快適さの提供です。快適なオフィスは清掃が行き届いており、その清潔さは心地よさを生み出します。きれいに清掃されたトイレは、利用者に安心感を与え、心理的にも衛生的にも「また利用したい」と思ってもらえます。もし清掃が不十分で、あまりきれいでないトイレだとしたら、どうでしょう。見た目で不快な思いをするだけでなく「次からこのトイレは使いたくない」「このビルは汚いイメージがある」など、オフィスビル全体のイメージ低下につながってしまうことも。
まずは視覚的にきれいであること、そして衛生環境も良好であること。この2つが揃ってはじめて「ビルが快適である」と言えるでしょう。そのためには、「行き届いた清掃」がなされなければなりません。 この「行き届いた清掃」の実現に不可欠なものはなにか。それは「利用される方の目線になっているかどうか」だと烏山は考えます。きれいに掃除してあればいい、というだけではありません。作業中にきちんとした挨拶をしているか。一つ一つの動作が投げやりで乱暴なものになっていないか。こういった清掃スタッフの言動も含めてすべてが「清掃」です。作業に熱中しすぎても、清掃時間が長くなり、利用者の方にご不便をかけてしまいます。こうした作業中の挨拶、動作、作業時間など、様々な観点を「利用者目線」で捉えることで、"仕様書通りの単純清掃"から"より行き届いた清掃"へと、ワンランクアップすることができるのです。